井手町空家等対策計画について

本町は、万葉集をはじめとして古くから多くの貴族の和歌に詠まれた自然と歴史を守り、大都市近郊にありながらふるさとの情景を色濃く残す、自然と利便性が両立した田園都市としてのまちづくりを進めてきました。

しかし、本町では、若年世代を中心とした転出の増加や高齢化の進展により、人口の急激な減少が続いており、それに伴う空き家の増加が問題となりつつあります。そして、今後とも、当面は人口減少が継続的に進むと見込まれることから、空き家の増加に伴う防犯・防災面等での既存集落の生活環境や景観の悪化等の問題が深刻化することが懸念されます。

よって、町民から求められる「安心・安全なまちづくり」を図り、これまで守り続けてきた里山の景観を守るためには、空き家等の発生を予防し、適切な管理を促進する等の体制を構築することが重要です。また、空き家を貴重な地域資源として利活用することは、そもそも本町が抱える最大の課題である人口減少を食い止める、地域の魅力を向上させる上でも有効な手段であると考えられます。

こうしたことを踏まえ、本町では、

・既存の生活環境や街並みの景観の保全・向上を図るとともに、

・移住・定住の促進も含め、町の賑わいの醸成を図る

ことを目的とし、空き家の適正な管理や解体、利活用を効果的に推進するため、令和2年3月に「井手町空家等対策計画」を策定しました。