文化財
文化財保護
文化財展示
井手町文化財展示室
(1)開設:平成20年11月 ※庁舎移転準備のため閉鎖中です。
(2)場所:自然休養村管理センター内(山背古道脇)
(3)展示内容
・1階展示室: 町内遺跡出土遺物展示、企画展示スペース
・2階展示室: 古文書、民俗資料展示
(4)開館時間:平日10時~17時(入場16時30分まで)
(5)入場無料

1階展示室

2階展示室
文化財発掘状況
井手寺跡
井手寺跡は、京都府綴喜郡井手町大字井手小字東高月、西高月、栢ノ木に所在する。井手寺は奈良時代天平期の聖武天皇治下で活躍した橘諸兄が創建した橘氏の氏寺と考えられている。しかしながら、その存在は知られているものの、具体的位置や、規模、伽藍配置などは不明のままであった。平成13年度、道路拡幅に伴い初めて本格的調査が実施され、15年度からの4ヶ年の確認調査開始で伽藍配置等が明らかにされつつある。18年度は府道北側で礎石と雨落ち溝を良好に残す僧坊と推定される建物とさらに他の建物へと続く軒廊跡が出土した。19年度からは第2期調査として寺域の確認調査に移行し、北・西・南・東の順で順次調査を実施している。
石橋瓦窯跡
石橋瓦窯跡は京都府綴喜郡井手町大字井手小字石橋、清水に所在する。井手寺跡の東約400mの玉川右岸の斜面地に、平成14年度の調査で2基の窯跡と灰原が発見された。その出土瓦の型式から、平城京大安寺に瓦を供給した窯跡であり、『大安寺伽藍縁起并流記資材帳』に記された「棚倉瓦屋」と位置付けられた。文献資料と発掘調査両面からその存在が確認される稀な結果となった。平成17年度、国の史跡指定(史跡大安寺旧境内附石橋瓦窯跡)がなされ、これにともない、遺跡の範囲内容確認調査を継続で実施している。